音の涙・バンドやベースの初心者ガイド

なぜ音楽ジャンルを分けるのか

      2017/06/13

ジャンル(genre)とは、芸術作品を客観的に分類することを指すフランスの言葉です。

芸術の分野で歴史的に大きな影響力を持ったフランスの言葉が全世界で使われています。

音楽の分野にも、実に多くのジャンルが存在します。

大きな括りでは、ロックやポップス、演歌やクラシックなどがありますが、ロックひとつとっても、その中でかなり細分化されたジャンルが存在します。

また、洋楽や邦楽やアニメソングなど、音楽的特徴とは関係ない分類のされ方もします。

それでは、なぜこれほどまでにジャンル分けがされるのでしょうか。

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音楽ジャンルは細分化もするけど融合もする

音楽ジャンルは、細分化もするし、融合(クロスオーバー)もします。

メタルなんかでは「LAメタル」「ゴシックメタル」「シンフォニックメタル」「スラッシュメタル」などに細分化できます。

一方で、ジャズ+電子音楽=フュージョンや、ロックンロール+ヒルビリー(カントリー)=ロカビリーなど、融合によって誕生した音楽ジャンルも多数あります。

聞き手や売り手にとって便利

世界には、一生かけても聞ききれないほどの膨大な量の音楽作品があります。

そんな中でも、自分が好むものをある程度探していけるのも、ジャンルという分類がなされているからでしょう。

例えば、街で耳にした曲をきっかけにそのアーティストをとても好きになり、そのアーティストに似た音楽を探す場合にジャンルは便利です。

売り手たちにとっても然りです。

音楽メディアやイベントの企画、CDの販売店など、あらゆる現場でジャンルが使われています。

ジャンルは、そのアーティストを言葉で説明するのに便利ですし、作り手と聞き手の新たな出会いの架け橋にもなるのです。

作り手にとっての音楽ジャンル

アーティストの中には、ジャンルを大切にしている人とそうでない人がいます。

音楽ジャンルを大切にしている人

ジャンルを大切にするアーティストは、そのルーツを受け継いでいくことや、音楽的な様式や特徴の他に、その精神を大切にしています。

特に一部のロックやヒップホップには、生き様や内面を重んじる傾向があります。

そのジャンルの歴史を勉強し、先人たちを重んじるのはとても大切である一方で、行き過ぎると自己満足になってしまうケースもあります。

ジャンル志向が強すぎるあまり、がんじがらめになり、客観的に自分を見れなくなってしまいます。

少しの変化も認められずルーツに縛られてしまうのは、現在を生きるアーティストとは言えません。

ロックとは その意味と定義はこちら

音楽ジャンルに関心がない人

一方で、アーティストの中には、ジャンル分けに関心がない人もいます。

カテゴライズされることを異様に嫌う人さえいます。

音楽は自由の象徴でもあり、型破りであることや、既成概念を積極的に逸脱することを美とする者たちも多いです。

確かに、突き抜けて独創的な音楽に出会うと、とても衝撃的で、特別な喜びがあります。

しかし、そのようなアーティスに限って温故知新の精神を大切にし、型を良く知っています。

型を知っているからこそ、「型なし」ではなく「型破り」に到達できるのです。

実際に、多くの人に驚きを与える様な独創的なアーティストというのは数少ないです。

多くは「多感な時期に好きだった」あるいは「たくさんコピーした」アーティストの影響を色濃く受けます。

その色は簡単に消せるものではなく、自分たちで言わなくても、周囲が勝手にジャンル分けをします。

独創性であることに縛られ過ぎ、他の大切なことが見えなくなると、それはそれで自己満足になってしまいます。

同じジャンルの先人やライバルにも敬意を払い、その上で自分だけの音楽を追求していくのがカッコいいと思います。

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最後に

ジャンルは、聞き手や売り手にとっては、とても便利なものです。

そして、作り手たちにとっても、先人たちを系統立てて学ぶのにも、ライバルを研究するにもやはり便利です。

逆に、ジャンルで分類をすることで、そこから逸脱しようという動きが生まれるかも知れません。

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