音の涙・バンドやベースの初心者ガイド

漆原友紀「水域」の感想

      2016/10/12

漆原友紀 水域1

水域のあらすじ

なんの変哲もない家庭に育ったごく普通の女子中学生「川村千波」は、ある日卒倒してしまいます。

そして、見た事も無い自然豊かな場所にいる夢を見ます。

その日を境に「卒倒しては同じ場所に行く」を繰り返すようになり、現実と夢の世界を行き来する様になります。

夢の世界の住人と交流を深める様になった千波は、夢の中の出来事を母親や祖母に話すうちに少しずつ現実の世界とリンクしていることが分かってきます。

そんな少女の不思議な体験を通して、様々な登場人物の心模様が豊かに描かれた漫画です。

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水域を読んだ感想

家族の愛や葛藤が深く豊かに表現されている

漆原友紀 水域2

家族だからこその深い愛情、だからこその葛藤、そして引き裂かれたときの悲しみ。

シンプルで脚色のない漆原友紀の描く線だからこそ、登場人物の感情がこれほどまでに伝わってくるのかも知れません。

漫画を読んであまり泣く事はないのですが、何度も涙が溢れました。

人は誰しも、心の奥底に自分だけの「水域」がある

漆原友紀 水域3

人は誰しも心の奥底に自分だけの「水域」を持っている。

それは家族でさえも共有できない領域。

だからこそ、少しでも分かり合おうと歩み寄る。

私は「水域」からそんなメッセージを受け取りました。

 - 書評