ライブのリハーサルを有意義に進めよう
2015/12/31
ライブの当日リハーサルは、本番で気持ち良く演奏する為に、オーディエンスに自分たちらしい良いサウンドを届ける為に、とても重要なものです。
そんなライブのリハーサルを有意義に進める方法を解説します。
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目次
リハーサル前の準備
当日のタイムテーブルの中で、リハーサルに割く時間は決まっています。
しかも、その時間の中で、全ての出演バンドのリハーサルを終わらせなければいけません。
ですから、リハーサル開始時刻になったらすぐに始められる様に、チューニングなどの楽器の準備をしておきましょう。
リハーサルの流れ
一般的なリハーサルの流れは「各メンバーで楽器のセッティング」→「PAさん主導の各楽器サウンドチェック」→「PAさん主導の全体のサウンドチェック」となっています。
この流れの中で、ステージ上で聞こえる中音(なかおと)と客席に出す外音(そとおと)を作っていきます。
外音に関しては、PAさんというスペシャリストがいるので、ある程度任せちゃっていいと思います。
ですので、中音作りを優先するといいでしょう。
中音を作る
中音は、可能であれば、いつものスタジオの様なバランスになるのが理想です。
聞こえづらい音があればその音を上げるのではなく、他を下げると言う引き算の考え方が理想的です。
また、PAさんに聞こえづらい音を伝えれば、ステージ前方や両脇にあるモニタースピーカーから音を返してもらうことができます。
そして、自分がリズムキープの軸にしている音を、特に大きく返してもらう様にしましょう。
例えば、ドラム3点(キック・スネア・ハイハット)だけを大きくしてもらうなどが可能です。
外音を作る
外音は、基本的にPAさんがその会場に合ったバランスにしてくれています。
しかし、自分たちのカラーと少し違う場合もありますので、ヴォーカルなどの楽器を持たないパートのメンバーが客席に降りていって確認するのもアリです。
また、信頼できるスタッフに頼むというのもひとつの手でしょう。
リハーサルが終わる前に
リハーサルが終わったら、アンプのツマミのセッティングなどをメモしておきましょう。
スマホのカメラなどで撮影しておくと、本番前にすぐに再現することができます。
リハーサルでやってはいけないこと
まずは、個人的な音作りをダラダラやることです。
そこで作った音が実際にお客さんに届くので、こだわりたい気持ちは分かるのですが、リハーサルで最も大事なのは中音と外音をちゃんと作ることです。
限られた時間でリハーサルをやるので、個人的な事に費やす時間は極力減らしましょう。
つぎに、演奏の練習です。
確かに、リハーサルという言葉は「稽古」とか「練習」という意味なので、練習したくなる気持ちは分かるのですが、やはりそれも音作りとは違います。
もちろん、中音も外音も完璧に作れて時間が余っているなら、残りの時間を好きに使って何も問題ありません。
リハーサルが納得いかなかった場合
多くの場合、一つのバンドがリハーサルに使える時間は短いです。
時には、納得いくまでリハーサルできない状態で終わらなければいけない場合もあるでしょう。
そんな時は己とメンバーを信じるしかありません。
お客さんにはきっと自分たちの思いが届いていると信じ、一生懸命に演奏するのみです。
PAさんもその道のスペシャリストですから、なんとかしてくれるでしょう。
因みに、フジロックやサマソニの様な超大型フェスにはリハーサルが無いと聞いたことがあります。
本番前の簡単なサウンドチェックだけらしいです。
あれだけの数のバンドが過密スケジュールで出ていますから、リハーサルなんてやってられる状況ではないのでしょう。
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リハーサルで飛び交う用語
リハーサルの時に良く使われる音楽用語です。
上手(かみて)下手(しもて)
上手は客席からみてステージの右側、下手は客席からみてステージの左側のことを指します。
セッティング図などに自分の立ち位置に下手と書いてあっても、決して「コイツは演奏が下手(へた)だ」という意味ではありませんのでご安心下さい。
モニター
出演者用にステージ内に音を返すことです。
また、その為のスピーカーをモニタースピーカーと言います。
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