ギターでアドリブを身につける方法
楽器の演奏で、アドリブ(即興演奏)ができるとカッコいいですよね。
アドリブは、基本的にどの楽器でもできる様になりますが、特にボーカルや鍵盤、そしてギターなどの上モノの楽器がアドリブのスキルを求められることが多いですね。
もちろん「ライブも音源もきっちり決めたことを毎回やる!」というスタイルも良いと思いますが、引き出しとしてアドリブスキルは役に立ちますし、何よりアドリブができると楽しいです。
そんなアドリブについて、今回はギターにスポットを当て、身につける方法を解説します。
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目次
アドリブが身につくとはどういうことか
アドリブが身につくというのが、つまりどういうことなのかと言うと、
- コードの理論を知識として理解し
- ギターという楽器の構造を知った上で
- 技術として具現化できる
ということになります。
アドリブが身につくとできること
アレンジができるようになる
アドリブが身につくと、ギターのアレンジ(編曲)ができる様になります。
例えば、ソングライターに歌とコードのバッキングだけが入ったデモ音源を渡された際にも、アドリブができている人は難なく自分のパートやソロのアレンジができます。
ジャムができるようになる
いわゆる「ジャムる」というヤツができるようになります。
「じゃー、Amで」という決めごとひとつで、せーのっ!でバンド全体のアドリブ演奏が楽しめちゃいます。
ライブで弦が切れても対応できる
アドリブのスキルがなく、決めたアレンジ通りにしか弾けないギタリストは、弦が切れた時にどうしようもなくなってテンパってしまいます。
ですが、アドリブのスキルがあれば、ひとつの弦が切れたとしても、他の弦、他のフレーズでカバーし、ちゃんとその曲にマッチした演奏をすることができます。
アドリブを身につける方法
コード理論を理解する
コード理論の初歩でいいので、理解する必要があります。
コード理論とは、
曲には決められたコード(キー)をもとにした構成音があって…云々
ということが、理論立てて説明されたものです。
専門書や専門家に学ぶことをおすすめします。
人によっては「理論は不要」という人もいます。
確かに、音楽的センスがよかったり、音楽的に「耳がいい」人の中には、無意識に体得している人もいます。
ですが、知識として自分のモノになっているかどうかで、あえてセオリーを外したりすることもできます。
また、理論が自分の中の引き出しに入っていることで、「手癖ばかりだな…」と思った時に、新鮮なフレーズを作るのに役に立ちます。
自分で自分のアドリブやアレンジにマンネリを感じた時、意図的に自分のクセを外すことができるのです。
ギターという楽器を理解する
上記のコード理論を踏まえて、ギターという楽器を理解する必要があります。
例えば、
- フレットをひとつずつ手元にずらしていけば半音階高くなっていく…とか
- 12フレットずらしてオクターブ上がる…とか
- ナチュラルチューニングで開放弦がE・A・D・G・B・Eの並びになっている理由…とか
- 他にもチューニングの種類があるけどなんでだろう…とか
- Cというコードを押さえた時の構成音はどうなっているか…とか
- ポジションマークはなんでこの位置なのか…とか
です。
ギターという楽器には、大変な深い歴史と、計り知れないほどの人々の愛が刻まれていて、長い時間をかけて洗練を繰り返してきました。
実は驚くほど理にかなった構造で作られていて、実にたくさんの秘密が隠されています。
それをひとつひとつ理解することは、アドリブスキルが上げるだけでなく、ギタリストとしても成長させてくれる種になります。
スケール練習
上記のコード理論を理解すれば、スケール(音階)という概念が理解できます。
そのスケールにも実に色々あって、同じCのスケールでもたくさんの種類があります。
まずは、一般的によく使われるペンタトニックスケールやブルーススケールのメジャー&マイナースケールを覚え、ギターで運指したり、フレーズを作ってみる練習を積み重ねましょう。
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他人の曲をコピーする
アドリブができる様になる為には、コピーしまくるのが最も重要と言っていいかも知れません。
好きなギタリストの曲をコピーしていると、そのギタリストのフレーズが自分の手癖として消化されていきます。
ですから、特定のギタリストばかりではなく、出来る限り色んなギタリストの曲をコピーするのが好ましいです。
そんな中で、曲のスケールとギターフレーズの関係に気付いたりと、色んな発見があります。
人の数だけ手癖がありますし、運指や奏法にも個性があることが分かります。
そうやって、自分の引き出しを豊かにしていき、チョーキングやハーモニクス、カッティングなどの奏法と併せて、自分だけのアドリブスキルが磨かれていきます。
また、普段から色んな曲を聴く様にしておくといいですね。
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