ベースが聞こえない!を解消しよう
2018/05/31
「ベースが聞こえない」
そういった声はベーシスト自身からも、また楽器を弾かない人からもよく聞きます。
ベースという楽器自体がアンサンブルの中で目立つ楽器でもなく、音域的にも埋もれやすい特徴を持っているというのもありますが、ベースの認知度が他の楽器と比べて低いという理由もあると思います。
世の中の音楽再生環境も、他のパートに比べてベースにやさしくないという理由も考えられます。
移動中にイヤホンなどで音楽を聞いていると、車や電車の音と同化して埋もれてしまいますし、PCやスマホに内蔵されている様な廉価なスピーカーでは、充分な低音を表現するスペックでもありません…
…なんてのは言い訳にしかなりません!
ベースが聞こえないなら、ベースが聞こえないと言われるなら、ベーシスト自身の創意工夫で聞こえる様にしようじゃありませんか。
ベースが聞こえる様にする、その存在を認識してもらいやすくする、いくつかの方法を考えてみました。
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強く弾く
ベースが聞こえない場合、単純に弦を弾く力が足りてない場合があります。
その場合、しっかりと弾くトレーニングをしたり、あるいは指弾きからピック弾きに変えてみたり、強く弾く為の方法を試行錯誤してみましょう。
アクティブベースに変える
こちらもやや力技に近い発想ですが、アクティブベースは信号を電気で増幅しているため、高音から低音、全てのレンジでフラットな音量が出ます。
強弱や抑揚を出しづらいためアクティブベースを嫌う人もいますが、ポジションによってベースが聞こえないという問題はほぼ解決できるでしょう。
モコっとかベボっとした柔らかい音にする
ベースのサウンドがアンサンブルに埋もれることによって、聞こえなくなってしまうケースは多々あります。
近年流行りのドンシャリはアンサンブルに埋もれやすいです。
今の、特に日本のロックシーンで勢いのあるバンドのベーシストは、多くがドンシャリを好んでいますね。
確かに、ベースの音だけを聞いたときに、ドンシャリって迫力があって、とんがっていて、ロックっぽくてカッコいいです。
ですが、優先すべきはバンド全体でまとまりがあるかどうかだと思います。
バンドアンサンブルでは、モコっとした、あるいはベボっとしたカマボコ(低音域と高音域が控えめで中音域が際立つ音作り)と言われる柔らかい音がよく混ざり、ベースの音がぬけやすいです。
ベーシストとしての好みの音はいったん置いといて、バンド全体の中でベースが際立つ音作りを追求してみてはいかがでしょうか。
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アレンジを工夫する
この方法がもっともミュージシャン的で、トライすべきベストな解決方法です。
ベースが聞こえない場合、実は充分に鳴っているはずなのに「感じることができない」というケースが多々あります。
ドラムや曲全体に寄り添ったリズムで、ギターのルート音を忠実に守ったようなベースアレンジであれば、音楽や楽器に精通していない人はベースを感じづらいと思います。
それは「ベースの役割に真面目である」とも言える一方で「積極的に前に出ようとする存在感のあるベースではない」と言うことになります。
確かに鳴ってるのに、どれがベースか分からないのです。
「ベースなんだからそれでいい」というサムライ的な考えの人ならもちろんいいのですが、聞こえないなんて言われたら、やっぱり存在をアピールしたいと思う人も多いと思うんです。
そんな時は、アレンジを工夫しましょう。
例えば
- オシャレな休符を増やす。(ベースは音が無くなるとよく分かるため)
- ブレイクの時にグリスを入れるなど、バンドの中でベースだけが鳴ってる場所を増やす。
- スラップで圧倒する。
などです。
ベースの存在を聞く人に感じさせるのは、アレンジだけで充分に可能です。
最後に、ベースのオシャレな休符が光る名曲を紹介します。
これぞまさに引き算の美学です。
馬渡松子「さよならbyebye」
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