売れるバンド 売れないバンド
2015/08/14
バンドやアーティストは、多くの人が憧れる職業です。
自分の作品が世の中に支持され、お金を払うだけの価値をつけてくれるなんて、これほど「自己実現」という言葉がピッタリの職業はありません。
しかし、その分、競争がとてつもなく激しいのは説明するまでもありません。
ライブや作品のクオリティや量も、音楽に対する姿勢もプロ級なのに、それだけでは食っていけず、バイトなんかをして生計を立てているバンドマンがゴマンといます。
私自身もまだ夢の途中ですが、14年のキャリアの中で、売れていくバンドとそうでないバンドを見てきました。
もちろん、バンドが100組いれば100通りのサクセスストーリーがあるのですが、売れるバンドには共通した傾向が見られるのも事実です。
その傾向とは、創作とプロモーションの両方に同じくらい力を注いでいるという点です。
「そんなの、当たり前やん…」と思うでしょう、ですが売れていくバンドは、必ず徹底したプロモーションをしています。
いつかどこかの誰かに見いだされて、プロの世界に導いてくれるなんてことはありません。
自分たちで勉強して、応援してくれる人や仲間を大切にして、ひたむきに、勇気を持って広い世の中に訴え、さらけ出している者たちこそが報われていくのです。
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メジャーとインディーズの境界が無くなった今こそ
一昔前(CDが普通に売れてた頃)までは、メジャーなレコード会社で音源リリースが決まればメジャーデビューとなり、会社をあげて宣伝し、有名プロデューサー監修のCDを作り、考え抜かれたツアーなんかも組んでもらえました。
それが音楽産業の確固たる流れとしてあり、メジャーデビューさえ決まれば、ほぼ間違いなく「売れた」と言える状況に行けました。
ですので、アマチュアバンドの訴求先も今とは違い、とにかくメジャーなレコード会社・レーベルに見いだされることが最優先事項でした。
しかし、今では、メジャーなレコード会社でリリースが決まったところで、現実は厳しいです。
CDは売れない、テレビや雑誌で宣伝しても売れない…
リスナーはとてもシビアで、財布の紐は堅いです。
もう、自分たちでなんとかするしかありません。
プロモーションもマネジメントも自分たちで勉強し、実行していく時代になったのです。
これだけ聞くと、大変な時代になったかの様に思えますが、そんなこともないのです。
レコード会社・レーベルに見いだされるかどうかという一か八かではなく、本当に魅力的な作品やライブを世の中に広め続けていけば、YouTubeの再生回数は伸び、TwitterやFacebookで言及、拡散され、音源のダウンロード数は伸びていきます。
そうなれば、誰もが知っているイベントやフェスからも声がかかり、各種有力なメディアからも声がかかるでしょう。
つまり、一昔前より、もっと純粋に「魅力的なバンド」「世の中に必要とされているバンド」「時代に求められるいるバンド」が支持されるようになったのです。
だから、繰り返しますが、創作活動とプロモーション活動は、まさに車の両輪の様に、同じ馬力と回転数が必要なのです。
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